ミスをした話
「私が悪かった、あなたは謝らなくていいからね」
社会人1年目の生活もかなり馴染んできた。
わたしもすっかり大人だ。嬉しくも悲しい実感ですね。
半年以上働いてきて、初めてミスを犯した。
実際には、まあいいか、で放置してしまっていたことが原因だった。
こまめな確認は本当に大事です。
わたしのミスのせいで先輩が上司に怒られていた。
申し訳ない気持ちで心が溢れていく。
ギリギリで涙をこらえつつ、先輩に何度も謝罪した。
でも先輩は「怒られたけど、私の監督不足が原因やし、私が悪かったね。ごめんね」
なんて、逆に謝罪をされた。
本当に、大人って強いんだなぁ、って心から感心した。
それに比べてわたしはいつまでも子供のまま。
自分が情けなくて情けなくてたまらなくなった。
たくさんの人に支えられていること、
皆役職や立場以前にまず人間であることを思い知らされた。
わたしはいつまでも成長できない。
環境のせいにしてばかりで、楽な方へ逃げてばかりだ。
強くなりたいと言うくせに、心はずっと弱いままだ。
懺悔の様な言葉を並べて発信すれば赦されるような、そんな気がしていた。
赦される訳などないのに。
何かに縋ることしかできないんだ。
わたしは悲劇のヒロインであることに酔っているだけ。
何もない。本当のわたしには何もないのだ。
死が救済であるという事実は変わらない。
だけど生きてしまうのはきっと意思もクソもないから。
わたしの心はいつ救われるの?